ドラえもん

ドラえもんの声が交代へ 来春、大山のぶ代さん降板

 テレビ朝日系の人気アニメ「ドラえもん」で四半世紀にわたってドラえもんの声優を務めてきた大山のぶ代さんら主な声の出演者5人が来春、降板し、若手と交代することが21日明らかになった。
 後任の人選が進行中で、交代決定を受け入れた大山さんは「テレビ放送から25年がすぎ、ちょうどよい交代の時期。遠い未来までずっとずっとみんなに愛される『ドラえもん』であってほしい」と話している。
 「ドラえもん」はゴールデンタイムに2けたの視聴率を取る同局の看板アニメ番組。原作者の藤子・F・不二雄氏が「ドラえもんはこういう声だったんですね」と認めるほど、大山さんらははまり役で、人気の原動力になっていた。

共同通信) - 11月21日21時49分更新

だそうです。

 もう、良いでしょう?原作者は既に亡く、主要声優陣も引退...「遠い未来までずっとずっとみんなに愛されるドラえもん」を本当に目指すならスパッと幕を降ろすべきだと思う。。もうドラえもんは、このまま大人の金儲けの道具に成り下がってしまうのだろうか。子どもに夢を与えるのがマンガ・アニメじゃないんですかね?

 宮崎駿監督がベルリン国際映画祭金熊賞受賞を受賞したときの、こんなコメントを思い出しました。。 

 僕は、日本のアニメは今どん底にいると思っています。庵野(秀明)監督が「自分はコピー世代だ。そして今の若い世代は、コピーのコピーだ。どれくらい薄まってきているか分かるでしょう」と言っていましたが、それは僕にも実感できる。アニメに限らず、今、日本で流行っている生活には問題があるし、暴力的でセクシャルなものが多数出回っている。
 僕が学生の頃は、たいていは中学生で漫画を卒業していました。でも次第にそれが大学生になり、今では大人になっても電車で漫画を読む。テレビやゲームの悪影響ですよ。子どもたちがどうなってしまうのか。僕の作品もビデオになって売られています。それを子どもが喜んで、1日に2回も3回も見るという話を聞くんです。本当は、「その子の誕生日に、年に1度だけ見せてあげてください」と言いたいくらいです。5時間「トトロ」を見ている間に、その子はどれだけ他のことを体験できたはずなのか。そんなことをやっていて、子どもがまともに育つわけがないと僕は思うんです。僕らはアニメを作ってそれを売っているけれど、どこかでブレーキをかけなくちゃいけない。火も消せない、ナイフを使うこともできないのに、キーボードのキーは扱えるような民族が、健康に生きていけるわけがないと思います。もっとバランスのとれた生活をしないと。

 経済よりも、子どもが元気に育つかどうかが大切です。僕のビデオが喜ばれれば喜ばれるほど、僕はジレンマに陥ってしまいます。